自分の体に釘を打たないで!
昔役者を志していた私は、
発声をよくするために、
本を読んでストレッチをしていました。
毎日20〜30分ぐらい時間をかけ、
ストレッチをする。
なかなか体は柔くならない。
それでも毎日続ければ多少は柔らかくなった。
役者を諦めて何年かした後、
またストレッチを始めた。
今度の目的は、
自分の体をケアするためである。
体を伸ばす。
以前より硬くなっている。。
体を伸ばせば伸ばすほど、
以前はさほど気にしなかった
心の声に耳を傾けてみる。
「全然ダメだな」
「硬いな」
「やっても無駄だよ」
自己否定が多かった。
その声に耳を傾けずに、
イメージを先行してみる。
足を開脚して前屈する。
実際は手は届いていないけど、
手が届いているイメージを飛ばす。
そうすると、
また心の声が話しかけてくる。
「届いてないじゃないか」
「全然ダメだな」
相変わらず否定的だった。
そこに抵抗することなく、
深呼吸をし、
ゆっくり体に語りかける。
「いい調子いい調子」
「だんだん柔らかくなってきたよ」
「無理しないで自分のペースで行こう」
それを2週間ほど続けていくと、
不思議と役者時代よりも体が柔らかくなった。
目的を持ってストイックにやっていくのもいいけど、
ケアを意図して
自愛を持ってやっていくのも
一つの手である。